考えてみたら、約1ヶ月更新していませんでした。
10月10日に二つ下の弟が癌で亡くなりました。この間なんだかんだでばたばたしていて今週は何となく落ち着いたところです。
もともとかなり性質の違う兄弟で、お互い家を離れてからは年に1、2度くらい会う程度でした。こちらは北海道で公務員、向こうは東京で会社を興こすなど生活する環境もまったく違っていましたが、もうこの世に彼はいないのだと思うと、ふとした場面で気持ちが沈んでしまいます。
小学生くらいまでは、二人でよく模型やプラモデルを作っていました。中学生ともなるとスポーツマンの彼はそんなこともしなくなり、行ってみれば順当に「卒業」していきました。
記憶にある中で最後に一緒に作ったのはオオタキの1/12のポルシェターボ。確かモーターショーに出た930のプロトタイプを模型化したやつです。(これ)→→→

当時はスーパーカーブーム真っ盛り。かなりの数のスーパーカーのプラモデルが出ていましたが、オオタキの1/12シリーズはタミヤの同スケールのものほどすごくないけれど、その分、値段もお手頃で作りやすかったように思います。
自分は当時電子工作とBCLにも凝っていて、ノイズフィルタを組み込んだ外付けのスピーカーを作ろうとしました。親に資金を援助してもらって部品を購入したのですが、同じ値段のものを買ってやらないと兄弟で不公平だと考えたのでしょう、好きなものを買っていいよ、と父から言われた弟が選んだのがこのポルシェでした。さすがに大物で、当時小学生だった彼の手には余り、中学生になっていた私がかなり手を出して作ったはずです。
箱絵はグリーンでしたが、缶スプレーで赤く塗りました。スポーツカーはなぜか赤と思い込んでいたもんで。クリアーをかけるなどということもせず、表面がざらざらのままでしたが、完成したものを見てお互い悦に入っていたものです。思い起こせばたくさんあるんですが、ちょっとした思い出です。
もう一度作りたくてオークションとかでも探していますが、まだ見つけていません。どこかにあったら欲しいですねぇ…。
彼がまだ何年か前に元気だった頃、ほしがっていた車があります。それがHUMMER H2です。バスフィッシングが趣味だったので、釣りに行く時に使う足にしたっかったんでしょう。四十九日の法要にせめて模型でも供えてやりたくてレベルの1/25を入手しました。本当はノーマルのホイールとタイヤが入っているのが良かったのですが、どうも最近は売っていないようですので、これでもよしとしましょう。せめてこれくらいしかできませんが、何とか作って仏前に飾ってやりたいと思います。
亡くなってから3週間近く経って、自分自身は気持ち的にも日常の生活に戻りつつあります。覚悟していたとはいえ、親は私以上に落ち込んでいるでしょう。辛いけれど、前を向いて生きるしかないですね、残された者は…。
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- 2008/10/28(火) 23:09:39|
- 模型
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