「AMCスーパーミラーⅢ 筆塗り用」。どんなものか少しだけ実験してみました。
わざわざ「筆塗り用」と銘打ってるのはエアブラシ専用の製品があるからです。ただ、この筆塗り用も倍に専用溶剤で希釈したらエアブラシ可能とのこと。
メーカーは違いますが、エアブラシ推奨のクレオス メッキシルバーNEXTとニオイはほぼ同じで、NEXTのほうがシャバシャバです。
つまり、スーパーミラーⅢは筆塗り可能なように濃度を高く設定した製品ってことのようですね。
別にエアブラシで吹いちゃえば良いんですけどね。でも筆塗りでもメッキ調になるのなら、細かい塗装の時にいちいちコンプレッサー動かしてエアブラシで吹く手間が省けるので、それはそれでその方がいいのかなってことです。
まず一つ目。
コンパウンドで磨いてツルツルにした黒いプラパーツにスーパーミラーⅢを筆でサッと1回塗ってみました。下地のクリアは無し。これでそこそこイケれば良いんですが…。
塗ったのは画像の左半分です。直径20mmくらいのパーツです。どうしても銀の粒子が引っ込んだところ=溜まりやすいところに集まってムラができますね。エアブラシに比べて筆塗りだと乾燥に時間がかかるのでなおさらこうなります。塗料の性質上、根本的にエアブラシ向けではありますね。
で、どのくらいのメッキ感が…??
…ただプラの上から1回塗っただけですが十分メッキ感はあります。明らかに普通の銀塗料とは違います。あと、肉眼だともうちょっとメッキっぽく見えてます。カメラの見え方はシビアですね。
二つ目。
元々のメッキを漂白剤で除去、下地のクリア塗装を残した状態のパーツです。下地が出来上がった状態での塗装ということになります。そこにまた筆でサッと一回塗り。
これ、シルビアのリアバンパーです。塗ったのはナンバープレート取り付け部。上下ひっくり返してます。
やはり粒子の偏りによるムラは仕方ないですね。平面部からは粒子が逃げて、角の部分に集まってる感じです。その集まってる部分がイイ感じで輝いてます。こうやって見ると下地があると明らかに輝きの度合いが変わってますね。
ミニーを近づけてみましょう。
これはかなりメッキ感が高いですね~。ほぼちゃんと映り込んでます。これまた肉眼の方がもっとメッキっぽく見えてます。
さて。スーパーミラーⅢ、筆塗り可能とは言え、最大限に性能を発揮させるのには銀の粒子を塗装面に平滑に一気に乗せることが大事なようです。
そのためにはやはりエアブラシによる塗装の方が向いてます。根本的には吹きつけ塗装用だと思った方がいいのかもしれません。
結論的には、小パーツなら筆でも十分使えるけれど、エアブラシの方がより効果的、っていうところでしょうか。デカいモノ(例えばバンパー丸ごと1コとか)はワタクシの腕ではちゃんと塗るのはムリだと思います。
それからNEXTとの比較ですが、触ってみたところ塗膜の強さはNEXTより幾分上かもしれません。でもどっちにしても、かなり弱く普通の塗料と違うので触らない方が良いです。
下地として専用のクリアーは筆できちんと塗るのは難しかったです。ちょっとやっただけなので、普段使ってる塗料との性質の違いをつかみ切れてません。ただ、これは筆塗り用と歌われてるワケではないのでエアブラシだと普通に使えると思います。
この専用クリアーによるオーバーコートまでは試してませんので、実際の塗装の時にやってみます。…でも輝度がある程度落ちるのは間違いないでしょう。
今回のシルビアの塗装で考えると、面積の広い前後バンパーの塗装にはエアブラシで、細長いですが面積の少ないモール等には筆塗りで、って感じで行けるでしょうかねぇ…。あとはオーバーコートしてもあまり曇らず、触れてもダイジョウブになれば良いんですが。
兎にも角にも、メッキ調塗料は下地を平滑にすることが大事ですね。本気で光らせたいなら、塗装前にどこまでピカピカにできるか、っていうのが勝負でしょう。一番目立つバンパーの塗装時にはクリアー掛けでの下地作りは必要そうです。
…メッキ調塗料、持ってるのはNEXTとスーパーミラーⅢだけで、後は比較対象がないので見方が偏狭になってるのはご容赦を。
でわっ!!(`・ω・´)ゞ