「えさん」スペック的には……
艦種 1,000トン型PL
総トン数1,700トン
全長 96.6メートル (317 ft)
最大幅 11.5メートル (38 ft)
深さ 5.2メートル (17 ft)
主機 ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力25ノット以上(公称では23ノット以上)
乗員定員42名
兵装20mm多銃身機銃×1基
(PL-09、10、81~90)
30mm単装機銃×1基 (PL-11~)
搭載機ヘリコプター甲板あり、ハンガーなし
搭載艇高速警備救難艇×1隻
高速複合警備艇×2隻(PL01及び02は1隻)
FCSRFS射撃指揮装置 (20mm機銃用)
レーダー対水上捜索用、航海用
光学機器遠隔監視採証装置
赤外線捜索監視装置 (RFS兼用)
その他遠隔放水銃×1門
停船等表示装置
因みにPLはPatrol vessel Largeの略。大型巡視船って意味ですかね。海保最大の巡視船はPLHです。これはPatrol vessel Large with Helicoptersの略でヘリコプター搭載型大型巡視船ってところですか。
小樽市内の子供中心のイベントだったので、大人は保護者と学校の先生。そういえば6月に生徒を連れて見学した時に、体験搭乗のイベントがあると聞いていたのですが、それが今日だったのですね。
子供達が船内を見学している間、大人向けには海保の仕事のプレゼンがありました。オモシロかったのは、どうすれば海上保安官になれるか、給料はお幾らなのか、福利厚生はどうなっているか、休暇の扱いはどうか等、リクルート的な内容が結構あったことです。キツイ仕事ですから、なかなか人が集まらないでしょうし、知ってもらうためにはこういうイベントはいい機会ですね。
ただ航行するだけではなく、PMー98巡視艇「ほろべつ」が不審船役で、それをCL-120巡視艇「やぐるま」が追跡して停船させるというデモンストレーションをやって見せてくれました。ヘリコプター甲板から見ましたが、結構近くに寄ってくれるので、なかなかの迫力で見応えありましたよ。
拡大すると見えますが「ほろべつ」のキャビン横の海賊旗みたいなのが妙にオシャレです。
それから火災発生を想定した「ほろべつ」に「やぐるま」と「えさん」が放水するデモンストレーション。
「やぐるま」の放水手は防火耐熱服で完全装備ですすね。
「えさん」の高圧放水銃は毎分2万リットルの性能とか。船に直撃させると沈むそうです。オソロシイ。上からシャワー上にかけることで熱を奪って鎮火させるだそうですよ。因みにブリッジで体験中の子供が操作してます。
途中で結構低いところを飛んでいった Sikorsky S-76 (JA910A) 函館から来たんですねぇ。動画から切り出したので画質に難があるのはご勘弁。パイロットとコパイロットの位置がヘリと固定翼機ではなぜ逆なのかという妙にマニアックな説明を係の人がしていたのが印象的。
高圧放水銃と30mm機関銃。機関銃はMk 44 ブッシュマスターII。いわゆるチェーンガンってヤツです。AH-64が積んでるヤツの親戚。
艦橋にマスト、各種アンテナやセンサー類。お約束のチャームポイントですねぇ。
PL型のような大きな巡視船でこのようなイベントをやるのは初めてなんだそうです。募集定員が一発でほぼ100%集まりました、奇跡的ですねぇ、と担当の方はおっしゃっていました。
「先生は引率ですか??」
「いえ、個人的な趣味です(`・ω・´)キッパリ」
……どう思われたのだろうか??
第一管区海上保安本部がある小樽ならではの体験でした。個人的にはスゲェオモシロかったです!