10月に研究授業を行う予定。校内の研修の一環なのでテーマが決まっていて、今回は「ICTを生かした授業」とのこと。とりあえず、もっと広い意味があるのだが、ここで言っているICTはタブレットのこと。研究授業に向けての覚え書きやアイディアのまとめを投稿しておこうと思う。
年度初めには全児童生徒が1台ずつ使えるようにタブレットが整備されたいう背景がある。GIGAスクール構想+町独自の計画が合わさって急激に進んだようだ。一つ前の投稿にも書いたが、いろいろなことがそこそこ混乱しているのが実態。
……この手のことには比較的詳しい人と自負しているが、実は自分の国語の授業では生徒に一人一台与えられているタブレットを使わせたことがない。多分私以外の教科ではみんな使っていると思う。
私見だが、タブレットを授業でどう生かすか、と考えた時点で手段と目的が逆転しているのでは無いか。タブレットは威力の程度はともかくとして、単なるツールである。
例えば「ハサミを工作にどう生かすか」と考える人はいないだろう。工作の際にハサミの機能が必要なら使うし、カッターナイフの方がよりよいのならそっちを使うだけの話である。
そもそもタブレットはコンピューターである。どんな機能があり、日常的にどんな使い方をしているのか。基本的なことを挙げてみる。
・データの作製と保存ができること、データの検索ができること、データの共有ができることである。
・データ入力と作製はキーボード、ペン、タッチスクリーン、カメラ、マイク等々で行う。
・データはローカルはもちろん、ネットワークを通じてクラウドやサーバーに保存することで共有、検索が可能。ネットワーク上のデータと考えるとインターネット上での検索によりネット上の情報が利用可能なことも同様にとらえられる。
・データの出力はディスプレイ、プリンター、スピーカー等々で行う。出力した紙等の媒体でもデータ共有が可能。
これらの機能が学習指導のどこかで「使う価値」が「本当」にあるのかどうかを考える、ということになる。「タブレットがあるから使わなくてはならない(ドウシヨウ)」というのは、最初にも触れたように逆転した発想であり、使うのではなく使われる結果になるような気がしてならない。
ある程度、厳しく「使う価値」を精査する教師側の目がないと、ただ何となく使わせることになってしまうのではないだろうか。
次回はその「使う価値」について考える。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2021/09/20(月) 22:18:42|
- 学校と教育
-
-
| コメント:2
思考停止にはなりたくはありませんが、タブレットの使用について同じように考えていました。
私も11月に授業をすることになっています。一応、ICTは活用しようと思っていますが、それまでに何回かは使っておきたい。
授業の課題を考えるネタ探しをやりたいと思っています。
動画を見て、考えさせてみようかなあ。って考えていると手がなかなか進みません。いずれにせよ、今週の学園祭が終わってからですね。
- URL |
- 2021/09/20(月) 23:27:17 |
- Dago777 #9TBgrDMo
- [ 編集 ]
いろいろと使い方は考えつくのですが、本当に必要かと言われれば果たしてそこまでのことがあるのか、と思ってしまいますねぇ。タブレットを使って活動するこで、全ての生徒が取り組めて、使うことの必然性(つまりタブレットでないとできない、若しくは困難)が見いだせることがあるといいのですが。こちらも今日2学期中間テストを終えて、来週末は学校祭です。ちょっと落ち着かないと手がつきませんが、研究授業は学校祭直後なので並行してやらないとダメですなあ…。
- URL |
- 2021/09/21(火) 22:46:13 |
- Spitfire.Mk24 #-
- [ 編集 ]